祖父との縁

祖父が、おじいちゃんが、
体調を崩した。

わたしがメンタルを崩している時、

同時におじいちゃんも、何かしらの体調を崩しているときが多い。


励ますために、元気な声を聞かせたいけど、
わたし自身に元気がない。ので、


なんとか絞り出す、

「元気だよ」

のことば。


「おじいちゃんも、元気でやってるよ」

という、元気のない声。


うそばっか。


口数が少ないおじいちゃんは、

電話というものが苦手で、


わたしが松山に来てからは、

ほんとの意味での会話、ができる機会が
なかなか減ってしまった。


そこにいる、という会話。

話さなくても、いてくれる優しさ。


同じ居間に、おじいちゃんと2人。

パソコンを眺めるわたしと、
新聞を大きなメガネで覗き込むおじいちゃん。


違うことをしていても、
ちゃんとそこにいてくれる安心感。


思えば、わたしが家を飛び出して、
バックパック持っておじいちゃんの家に逃げ込んだとき、


いつまでだっていていいんだからね。


って優しく受け入れてくれたのだった。


大人になっても、
こうやってちゃんと愛してくれる人がいるんだって、

こんなにダメダメでも、
ちゃんとまるごと受け入れてくれる人がいるんだ、って、


嬉しくて、安心して、
涙が出た。


おじいちゃんには、
誰にも言っていない、

わたしが家出をした理由、

ちゃんと伝わっていたのかもしれない、
って思う。


そうやって思うと、

やはりわたしは、
おじいちゃんと、縁がある気がする。


そして、
おじいちゃんだけでなく、
ご先祖さまとご縁がある気がする。


父方の祖父が亡くなってから、
わたしは急に、
霊、という存在が近くなった。


そして、不思議なことばかり起きるようになった。

その不思議なことが起きるたびに、
おじいちゃんの存在を感じた。


きっと、わたしはそういう巡り合わせを、
何かしらの形でうけおって、
生まれてきたんだと思う。



話はそれたけど、、、


おじいちゃん、心配だなぁ。。。


書類手続きのためとはいえ、
ことタイミングで東京に戻ることが、
自分の負けを認めるようで、
すごくすごく嫌だったんだけど、


滞在期間の長さは別とはいえ、
東京、戻らないとなぁ。


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