おじいちゃんに手をひかれ

少しの間うとうとしていた。

明日はもうないと、なんとなく思っていた。

 

そう、なんとなく。

自分でどうこうしようとかではなく。

もう、明日は来ない気がしてた。

そんな気がしたら、穏やかな気持ちで眠りに落ちれた。

 

今思えば、夢、だったのか。

 

亡くなったおじいちゃんが、笑顔で小さなわたしの手をひいて、

歩き始めた。

 

どこへ行くかは、わかっていた。

やっと救われると思った。

 

でもおじいちゃんは途中でわたしの手をはなして、

先に行ってしまうのだ。私をおいて。振り向くこともしないで。

 

少し間をおいて、

 

気づいたら3〜4人の天使と鳩に取り囲まれてて、

ふわっと空を飛んでた。

 

ちいさな町がみえて、

手を振るかぞくがみえた。

 

弟はまだちいさくて、

おかあさんもわらってて、

おとうさんもまだ若くて。

 

きっと一番平和だった頃のわたしのかぞく。

 

いつも励ましてくれるあの子は、さわやかに笑って、手を振ってて。

 

おじいちゃんはいつもと同じように腕をあげていってらっしゃいの合図をしてくれて、

おばあちゃんは、、、

 

おばあちゃんはティッシュだかハンカチだかなんだか、私に渡そうとしてる。

 

よくわからないけど、それをうけとりに戻ろうとして、、、、

 

目が覚めた。

 

泣いてた。

 

まだ、現世にいた。

 

神様には、呼ばれなかった。

呼ばれている、気がしていたのに。

 

もうすこし、こっちで頑張りなさいってことなのか。

結構、がんばってるんだけど。

結構、辛いんだけど。

 

私は、自分でそれを選び取ることはしないと決めているので、

神様に呼ばれるまでは、この世界で生きていくはずなんだけど。

 

それにしても、どうにもこの世界は生きづらくて。

自分にはどうしようもないことが重なったり。

他の人には普通であることが私にとって普通でないがために傷ついたり。

自分に自信が持てなかったり。

社会を信用できなかったり。

 

もろもろ。

 

でも、生きづらさを感じているから、生きづらさを感じる人の気持ちが少しはわかるし、

自分ではどうしようもなくなったときに、ふと誰かがかけてくれた言葉に救われて感謝できたり、

人との違いを認められるから、色んな人と仲良くなれたり。

自信がないから謙虚になれたり。

社会が信用できないから、自分のまわりから、ちょっとずつ変えてみようと思ったり。

 

わるいことばかりでもない気はしているのです。

 

 

きっときっと、わたしだって、こんなわたしだって、

この世界には必要なんだバカやろう!!!